REAL-WORLD IMPACT
画面の向こうで、何が止まり、何が失われたのか。
医療予約、仕事の基盤、個人情報、お金。一次資料で確認できた現実の影響と、まだ分かっていないことを一覧にします。
調査基準:2026-10-28 13:18 JST。発生期間は事案ごとに異なります。今回初めて起きた事件だけの一覧ではありません。
出典付きJSONをダウンロード · 情報の読み方・編集方針
実被害・業務影響を確認
業務・医療・サービス停止 · 資料更新:2026-10-27
IDCFクラウド:495企業・自治体の停止・暗号化
- 確認できた影響
- 東日本リージョン1の4ゾーンでVM停止・暗号化。206顧客のバックアップ取り出しが可能と確認。最大71社のポータル登録情報へ不正照会、最大4件のパスワード不正変更。
- 分かっていないこと
- 206は復旧完了数ではない。VM内部のデータ外部流出はなかったと会社は説明し、登録情報の持出痕跡も未確認。全顧客の最終復旧日・総損失は未公表。
- 復旧・利用者が確認すること
- パスワードをリセット。代替環境移行とバックアップ取り出しを支援。
一次資料:IDCF第7報・10月27日
確認された金銭影響 · 資料更新:2026-10-14
infoQ:89万4,082件の持出しとポイント不正交換
- 確認できた影響
- 個人情報894,082件の持出しを確定。不正交換611件、計2,869,500円。10月3日からサービス停止し、依頼調査の一部にも影響。
- 分かっていないこと
- 当初の最大948,498件は確定被害数ではない。脆弱性のCVE、最終復旧日、補填完了総額は本文から未確定。
- 復旧・利用者が確認すること
- 全会員パスワード無効化。不正交換ポイントの全額補填方針。同じパスワードを使う他サービスも変更。
一次資料:infoQ第2報・10月14日
業務・医療・サービス停止 · 資料更新:2026-10-28
お名前.com:業務環境の停止と情報持出し
- 確認できた影響
- 10月21日からサービス停止。顧客情報の外部持出しを確認。10月28日04:00頃に犯人サイトのドメイン停止を確認。
- 分かっていないこと
- 公開内容の真正性・被害人数・不正取引の総額は未確定。ドメイン停止は情報の全回収やサービス復旧を意味しない。
- 復旧・利用者が確認すること
- 現行基盤をそのまま再開せず代替サービスを案内する方針。確認された不正取引の実現損失補償と特別お見舞金を公表。
一次資料:GMO第4報 / GMO第12報 / GMO第13報・10月28日11時
業務・医療・サービス停止 · 資料更新:2026-10-28
アットリンク:患者予約・周辺サービス停止
- 確認できた影響
- 10月14日深夜から停止。9月下旬〜10月中旬のDB情報取得と個人情報漏えいを確認。28日12:30時点も患者アプリ・Web予約等は停止。
- 分かっていないこと
- 漏えい対象数、全機能の再開日は調査・確認中。一部医療機関でのβテスト開始は一般提供の再開ではない。
- 復旧・利用者が確認すること
- 侵入経路遮断・関連認証情報無効化。予約変更は医療機関へ直接連絡。再開時にパスワードを新設定。
一次資料:メドレー調査案内 / アットリンク調査状況 / 運営状況・10月28日12時30分
業務・医療・サービス停止 · 資料更新:2026-10-23
愛育病院:予防接種・産後ケアの予約に支障
- 確認できた影響
- アットリンク停止により小児科予防接種予約、小児科産後デイケア予約、診療呼出機能が利用不可。他のWeb予約システムは通常利用可能。
- 分かっていないこと
- 診療全面停止や生命への被害はこの発表では確認されない。独立した別攻撃ではなくアットリンク事件の利用者側の影響例。
- 復旧・利用者が確認すること
- 病院の代替予約案内を確認し、必要な手続きは病院へ直接問い合わせる。
一次資料:愛育病院・10月23日更新
業務・医療・サービス停止 · 資料更新:2026-10-27
Railway:ビルド・デプロイ中断、新規登録停止
- 確認できた影響
- build/deploy中断とdashboard/API/CLI/supportの利用不能期間があった。10月27日15:19 UTC時点で新規登録停止継続。既存顧客のdeployは稼働継続と説明。
- 分かっていないこと
- 最大1.85%・約100,000workspacesは環境変数の潜在的影響範囲で確定漏えい人数ではない。鍵失効通知だけで侵害確定とはしない。
- 復旧・利用者が確認すること
- 保存secretを失効・再発行しGitHubやregistry監査を実施。次回status予定10月28日16:00 UTCは今回基準より後。
一次資料:Railway一次報告 / Railway status
個人情報・秘密情報 · 資料更新:2026-10-24
ピッコマ:宛先100万2,404件が流出
- 確認できた影響
- メールマガジン1回分の宛先1,002,404件のメールアドレス流出を確認。メールマガジン停止。
- 分かっていないこと
- 宛先件数であり世界全体やブラストメール全顧客の被害数ではない。ピッコマ本体・パスワード・購入情報は影響なし、通常利用可能と説明。
- 復旧・利用者が確認すること
- 個別通知・当局報告と送信元認証設定変更。なりすましメールに注意。
一次資料:ピッコマ第1報・10月24日
業務・医療・サービス停止 · 資料更新:2026-10-23
環境省:関連メールマガジンの配信・管理停止
- 確認できた影響
- 関連6メールマガジンで配信・管理作業ができない状況。10月21日00:30管理画面/API停止、01:00頃配信停止。
- 分かっていないこと
- 配信先情報の漏えいは未確認。ピッコマの確認結果を環境省分に一般化しない。対象件数は未記載。
- 復旧・利用者が確認すること
- 事業者の調査を踏まえて漏えい有無を確認。再開時期未定と案内。
一次資料:環境省・10月23日
個人情報・秘密情報 · 資料更新:2026-10-20
四谷メディカルキューブ:旧予約データの漏えい
- 確認できた影響
- 旧委託予約システム「いつあき」の9月21〜22日の侵入で予約データ不正取得。氏名・電話番号・メールアドレスの漏えい確認。
- 分かっていないこと
- 生年月日・性別・予約追加項目は調査中。件数未公表。2025年3月以降の現行予約システムと電子カルテへの影響、二次被害は未確認。
- 復旧・利用者が確認すること
- ファインズが対象者へ順次連絡。病院は当局報告と再発防止・詳細調査を求め、便乗連絡に注意を案内。
一次資料:四谷メディカルキューブ・10月20日
バックアップ・業務継続 · 10/27 14:30 UTC更新
ConnectWise:バックアップ復元・監視・管理機能に支障
- 確認できた影響
- application credentialsへの不正アクセスとサービス中断を確認。backup保存・archive access・restore、SaaS監視と管理機能に支障。
- 分かっていないこと
- 顧客数・損害額・全面復旧日時は未公表。段階復旧の準備完了はrestore開始の確認ではない。
- 復旧・利用者が確認すること
- 10月27日14:30 UTC時点で第三者検証待ち。個別案内まで対象接続を無効に保つ。
一次資料:ConnectWise Trust Center
ソフトウェア供給網 · 10/21事件 / 10/23分析
LiteLLM:悪性packageの配布と環境再構築の負担
- 確認できた影響
- 10月21日に悪性1.107.0とcontainerが実配布され、release基盤の侵害を確認。
- 分かっていないこと
- 全利用者の鍵流出・被害組織数・総盗難額は未公表。3月の別事件の被害統計を流用しない。
- 復旧・利用者が確認すること
- 対象導入を調べ、環境を隔離・再構築。到達可能だった鍵を失効・再発行。単純な更新操作の前にstartup hook再実行の危険を確認。
一次資料:LiteLLM公式事件報告 / 公式攻撃連鎖分析
悪用確認・被害規模は不明
悪用された脆弱性 · KEV2026.10.27版
Brotli:悪用確認、下流製品の被害総数は不明
- 確認できた影響
- CISA KEVがCVE-2026-111497を既知悪用の脆弱性として収録。
- 分かっていないこと
- 個別の利用組織・人数・実損額や最初の攻撃時刻はこのcatalogでは不明。導入しているだけで侵害済みとは断定しない。
- 復旧・利用者が確認すること
- 製品別・系列別の修正を確認し、更新と別に侵害兆候を調べる。下流の組込版とサポート版を照合。
一次資料:CISA公式KEV
悪用された脆弱性 · KEV2026.10.27版
Adobe Commerce:既存修正の優先度が上昇
- 確認できた影響
- CISA KEVがCVE-2026-48356を既知悪用の脆弱性として収録。
- 分かっていないこと
- 個別の利用組織・人数・実損額や最初の攻撃時刻はこのcatalogでは不明。導入しているだけで侵害済みとは断定しない。
- 復旧・利用者が確認すること
- 製品別・系列別の修正を確認し、更新と別に侵害兆候を調べる。下流の組込版とサポート版を照合。
一次資料:CISA公式KEV
悪用された脆弱性 · KEV2026.10.27版
PHP:悪用確認と全サイトの侵害は別
- 確認できた影響
- CISA KEVがCVE-2026-109618 / CVE-2026-109619を既知悪用の脆弱性として収録。
- 分かっていないこと
- 個別の利用組織・人数・実損額や最初の攻撃時刻はこのcatalogでは不明。導入しているだけで侵害済みとは断定しない。
- 復旧・利用者が確認すること
- 製品別・系列別の修正を確認し、更新と別に侵害兆候を調べる。下流の組込版とサポート版を照合。
一次資料:CISA公式KEV
影響の可能性・範囲は未確定
個人情報・秘密情報 · 資料更新:2026-10-28
Studio:情報取得可能状態と通知・鍵更新負担
- 確認できた影響
- 9月30日〜10月1日の侵入、10月14日まで外部取得可能状態。復号鍵も読み出され、フォーム内容やAPIキー等が知られた可能性。
- 分かっていないこと
- 情報の実取得は未確認。対象件数と二次被害は調査中。改ざん・削除は未確認。
- 復旧・利用者が確認すること
- 経路修正・鍵更新。外部APIキーは発行元で失効。10月28日00:30更新は連名報告受付の11月上旬開始予定で、本人通知は別対応。
一次資料:Studio公式ポータル
暗号資産・鍵管理 · 10/27 14:45 UTC改訂
Fireblocks mpc-lib:鍵share階層の危険、実盗難は未確認
- 確認できた影響
- CERTはdescendant shareとchain codeから同じpartyのancestor/root shareへ到達し得る問題を公表。
- 分かっていないこと
- 資料に実際の資産盗難・被害顧客数の記載なし。単独でthresholdを満たす送金鍵が得られるとはいえない。
- 復旧・利用者が確認すること
- 修正版は未提供。chain codeを秘密として保護し、鍵shareの階層全体を調査。
一次資料:CERT VU701544
この一覧の限界
- 選定事例。parent_incidentは同じ侵害の利用者側影響であり別事件として合算しない。potentialは実取得未確認を表す。
- 世界全体の被害統計ではなく、一次資料を確認した事例の一覧です。今回の新規事件数ではありません。
- 発生・公表・更新・取得時刻を分け、金額・人数・件数は出典の単位を保持します。総損失の未公表を0円とはしません。
- 資料取得は基準時刻後の現行改訂。動的ページの過去の全記述は完全復元できません。
- 同一基盤の利用者側の影響例はparent_incidentで関連付けています。重複する事件として合算しないでください。
脆弱性ごとの影響条件と修正を確認 →